あらすじ
今の記憶を持ったまま過去に戻れたらいいのにと、何度も思った。
同性愛が犯罪になってしまう世界で、僕は同性に恋をした。しかし好きだと思ったその瞬間から、生きている事こそが罪と言われる世の中だった。
後悔と自責を抱えてひっそりと生き続けた二十二年目の朝明けに、草臥れたその身を海に投げ捨てた──────はずだったのに、傍若無人な言葉が聞こえた後で、高校生の姿をした親友に「遅刻するぞ」と起こされた。
この手は、己の時間の所有権をちゃんと握っているのだろうか。
【極彩(ごくだみ)- 色に変化をもたせて多彩に塗ること】
2020年5月~構想
2024年11月~2025年1月
※この物語はフィクションです。
実在の人物や団体、名称、建築物、風景、事象のほか、史実とも一切関係ありません。