あらすじ
九曜聖一(くようせいいち)には九つ歳下の弟、弓月(ゆづき)がいた。親同士の再婚で、他人だった二人は兄弟になった。聖一が十七歳、弓月が八歳の時だった。
家族になったばかりのある日、弓月が実の父親から性的虐待を受けていたことを知った聖一は、これからはずっと自分が弓月を守ると誓う。
弓月は聖一にすっかり心を開き、風呂も寝るのも一緒の生活を送るようになる。いつしか聖一は、母親似の美しい弓月に対し、兄としてではない感情を抱き、弓月に欲情するようになっていく。
弟を愛してしまった聖一の苦悩と葛藤。幼い弓月はそんな聖一の想いを知る由もなく、やがて思春期を迎える。
血の繋がらない兄弟である二人の、九年間の軌跡。