あらすじ
香りがすべてを支配する国・香連(シャンリエン)。
「香で記憶を読む力」を持つ少女・静華(ジンファ)は、帝都の観香官として、人々の心と香の謎を読み解く。
ある日、翡翠湖の孤児院で出会った少年・ユウ。彼は香を恐れ、記憶を失っていた。
静華が母の遺した“無名香”を焚いたとき、香は言葉ではなく、少年の記憶を語りはじめる――
「……あったかい、匂い……」
これは、香で語られる記憶と真実の物語。
禁じられた香環、消えた調香師、後宮に蠢く陰謀――
静かに香を嗅ぎ分けながら、少女は人の心を繋ぎ、帝都の“香の闇”を暴いていく。
※前作未読でも楽しめます。
『香草と鈴の囁き ―香調師ユイの謎解き手帖―』の続編作品。