あらすじ
――――夜ごとカラフルな肉塊を身体にこびりつかせて俺の元へと帰ってくる魔法少年。
『昨今の魔法少年は傷つけられてこそ強くなれるんだよ』――――
稲光と共に侵攻してくる異界の化け物、通称『ファミリア』の襲撃を受ける東京を舞台にしたマジカルボーイズラブストーリー。
心身共に傷を負うごとに強くなる怠惰なヤンキー魔法少年と、その契約者となってしまったサラリーマンが襲撃の夜をなんとか乗り越えようと奔走するが、次第に〝魔法少年であること〟に困窮し、疲弊していく。
【登場人物】
・朋坂 頼世(24)
文具メーカーの営業部門で働くサラリーマン。クリスマスイブの夜にうっかり九吹のマスターとなってしまう。事なかれ主義。優柔不断だが根が善人なため、九吹を強化するために暴力を振るうことに抵抗を感じる。
・九吹 祥馬(18)
自称マジカルエンペラー。見るからにヤンキーふうな少年で、とても目つきが悪い。高校を中退しており、昼間は爆睡、夕方からはコンビニでアルバイトをしているが、必要とあれば仕方なしにバイトを早退してファミリアを片付けに魔法少年へと変身する。得意技はヤクザキック。
・ライオネル(?)
宝石を咥えた姿の浮遊するドクロ。魔法少年をサポートする役割を担うマスコット。だが、九吹が怠惰すぎるため今まではほとんどライオネルが戦ってきた。言葉を発することはできないが、九吹とは意思疎通が可能。
・竹間 銀覚(38)
人をいたぶる事が好きな呉服屋店主。魔法少年をいたぶりたいが為に何度も契約してきたのでファミリアや魔法少年についても詳しい。仁見のことは割と気に入っている。
・仁見 奏(17)
物静かで理知的な魔法少年。竹間に従順な振りをしているがひそかに殺す機会を窺っている。マスターともども腹黒い一面があるので似たもの同士、連携は随一。
【用語説明】
・魔法少年
ファミリアに対抗できる存在。複数存在していて、縄張意識のある者もいる。
・ファミリア
親玉格の『マーテル』と、マーテルから産み落とされる無数の『レモラ』からなる群れの通称。また、異界の化け物の総称。
※表紙写真はぱくたそ様(https://www.pakutaso.com/)よりフリー素材をお借りしました。