あらすじ
東京を離れ、過疎化の進む村に隠れ住んで七年。三人は穏やかな時を過ごしていた。村上と八雲は愛を深め、織希は健やかに成長し、幸福が包み込む、春。
二ヶ月ほど前から自画像の制作に取り掛かっていた織希だったが、自身と向き合ううちに、目を背けられない感情を抱き始める。
少年が大人へ、他人から親へ、そして傷つき果てた男たちが家族になる為に。誰もが分かっていた。この日が来る事は────。
*この作品は『狂犬病シリーズ』の最終章となります。未読の方でもお楽しみ頂けますが、先に完結済の二作をお読み頂きますとより分かりやすいかと思います。