あらすじ
この世には男しかおらず、男同士が結ばれて子を成す世界
「婚約破棄だ!」
華やかなりし宮中舞踏会。
腕に婚約者以外の令息をぶら下げて宣言する王太子。
────この馬鹿とうとうやりやがりましたよ。
一方婚約破棄宣言された当事者である侯爵令息アラン・リゥは冷静だった。淡々と理詰めで王家とはいえ一方的に婚約破棄は出来ないと王太子を追い詰めるアラン・リゥ。それでも婚約破棄だと駄々っ子のようにわめく王太子。それにオロオロするばかりのアラン・リゥの実父である侯爵に、王太子の父である国王。
そこで妥協案?を提案したのが、国王の甥である鋼鉄宰相と呼ばれる公爵グレームだった。彼はアラン・リゥにいきなり求婚し、二人は即日、王宮の聖堂にて結婚式をあげていた。
政略結婚ならぬ(尻拭い)責任結婚などと呼ばれた夫夫だが、二人の仲むつまじい様子に、婚約破棄から始まった醜聞は幸せな結婚の話題に塗り替えられる。
そこに婚約破棄した王太子が、今度はアラン・リゥに「愛人になれ!」ととんでもないことを言ってきて……。