あらすじ
グラセス公爵家の長男オクタビオは、四つ違いの次男カルメロの葬儀を終えた夜遅く、大聖堂の裏手へ忍び込んで墓を暴く。
棺を開けて手にしたのは、内臓の入った壺だった。
「これこそ約束の物だ。彼が息絶える寸前、私に捧げると言った、彼の心を取りにきたのだ」
血の繋がった従兄弟であり、兄弟とも言える二人は、許されぬ関係を持っていた。
幼くして引き取られたカルメロが、二十一歳の青年として命を絶つまで、オクタビオはこの砂糖と蜂蜜で出来たように甘やかな弟に嫉妬し、失望し、そして求め合った。
賭博場や売春宿での享楽的な夜、政略がらみの縁談、命懸けの戦争、悪魔に取り憑かれた離別を経験し、身分と権力をめぐる陰謀にさらされ、いくつもの罪を重ねながら……。
〇中世の架空の都市国家群を舞台にした、貴族の跡取り長男と継承権のない次男、彼らを取り巻く人々のお話
〇1月29日(水)から毎日21時半更新
※性的、暴力的、差別的な表現があるためレーディングマークを付けております
メインCPに血縁関係、女性との夜遊び・婚姻関係、男性が女装をする描写があります
☆【未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「執着/独占欲」】にて佳作に選出されました(2025/04/14)