あらすじ
(全8話。連作短編)
山岡みらい、27歳。孤独な彼女の心には、親友を不幸にしてしまった過去のトラウマが影を落としていた。
誰にも正体を明かさず、声だけで繋がれる「伝言ダイヤル」を始めたみらい。そこで彼女は、亡くなった親友と瓜二つの声を持つ女性「メビウス」と出会う。
メビウスは、この世界には無数の「世界線」があり、誰かがそれを書き換えているという奇妙な理論を語り始める。現実の孤独から逃れたいみらいは、虚構の物語に救いを求め、やがて「メビウス」が仕掛けた甘い誘惑に心揺さぶられていく。
これは、現実の愛と虚構の物語の狭間で揺れ動く女性の、切なくも美しい物語。みらいが選ぶのは、救済か、それとももう一つの絶望か。