あらすじ
ノンフィクションの自叙伝です。少年時代から犯罪に手を染めてきた私は,現在42歳,広島市内を中心に遺品整理やハウスクリーニング,エンディングノートの作成,販売など,主に高齢者の方に役立つお仕事をさせていただいていますが,実は私は元暴力団組員でした。しかも3度の服役経験もあり,当時は社会を勝手に敵視して自暴自棄のような暮らしを送っていました。しかし大きなきっかけによって私は生き方を改める決心をします。
人は1人では生きていけませんし,決して1人ではありません。自分でも気付かないうちに多くの人の支えや協力によって生きています。超がつくボンクラだった私は今,真剣に社会にと向き合っています。普通に暮らす事がどれだけ幸せか,楽して稼いだ大金より,懸命に働いて得た賃金や「ありがとう」の一言がどれだけ価値のあるものか,身をもって体験しています。もう2度と,犯罪に手を染める事はありません。しかしそうなるためには
きっと大きなきっかけとなる出来事が必要です。何もなく無目的に日々を過ごしていても決して人は変われません。もし変わっても,常に指標となるものがなければその覚悟や決意は,少しの誘惑や失敗でいとも簡単に揺らいでしまいます。
たしかに人は簡単には変われません。しかし決して変われない訳では無いのです。
この本は私の“更生日記”ですが普通の社会で生きてきた人には,“この様な世界もあって,必死で頑張ってる人もいるんだ”と少しだけでも立ち直ろうとしている人に暖かい目を向けてくれたら幸いです。又,犯罪に手を染めている人,特に刑務所にいる人がたった1人でもこの本から更生を誓うきっかけとなってくれれば
この上ない喜びとなります。
元暴力団組員や犯罪者が,更生して社会で認められるには時間がかかります。社会はそう簡単にはそういう人たちを認めてはくれません。何度も何度も挫折をし,歯痒い思いや悔しい思いをばねに乗り越えた人達だけが,
認めていただけるのです。私もまだまだ道途中ですが,この先どんな試練も乗り越えて,社会の一員として,この先の人生を家族と共に生きていこうと思います。