あらすじ
会社から家までの帰路についていたはずの珠紀は、見知らぬ場所どころか知る由もない異世界で目を覚ます。目の前にはネオン輝く機械の街と、それを背に立つ胡散臭い笑みを浮かべたエミリオ。エミリオの話からなぜか自分が殺されようとしていることを知った珠紀はどうにかその場から逃げ出し、訳知りの青年ウルに助けられる。
ウルは珠紀に「俺は君を助ける。だから、君に俺を助けて欲しい」と願い出た。いわく、珠紀の出生がこの世界――“箱庭”の運命を決める裁判の証拠になり得るのだと。それは彼女の命が狙われている原因でもあった。
死ぬわけにはいかない珠紀と彼女を裁判に出席させたいウルはお互いに助け合うことを約束する。
“楽園”で行われる裁判は三ヶ月後。その日まで珠紀の存在をなきものにしようとする追っ手から逃れなければならない。武装した二足歩行のクマの女の子・モモ、純粋無垢な護衛用アンドロイド・イベリスとともにウルが拠点にしている幻獣領へと逃げ込むが――。