あらすじ
2018年の冒頭から、自身が登録しているSNSで、アメリカ軍の軍人を名乗る者から友達の申請がきた。それも毎月である。「メールアドレスを教えろ」などと書き込む。3月になると、アメリカ軍の将校を自称する者からの申請にも応じる。この者たちの正体を知りたいと、だまされた振りをした。やり取りをすればするほど、つじつまが合わないことを書き込んでくる。
2020年の東京オリンピック、パラリンピックの開催で、業務上、何かしらの協力をしなければならない可能性もある。SNSを利用して、外国人との接点にと考え始めた。だが、外国籍からの詐欺師たちがちょくちょく現れる。正体をつかもうと、調べて行くうちに、詐欺の被害金がテロ組織の資金源にもなっているという疑いが浮上。暴力的な破壊工作で、自分たちの理想をかなえようとする許せない連中だ。
日本では国際的な大行事が目白押しである。2019年はラグビーのワールドカップがある。翌年に五輪も控える。テロ対策も待ったなしの状態。わが国の行事の妨害に乗り出す可能性もある。先制攻撃を仕掛けようと、SNS内にわなを仕掛け、待ち伏せた。だまされた振りをして逆襲に転じる。
私の武器はただ一つ「はったり」だけである。詐欺師が使う偽造書類の正体を暴いたり、銀行口座をつかんで関係機関に情報を提供したりする。やがて、国際的なインターネット詐欺を働く、巨大な犯罪組織の存在を知ることになる。
私の行動は、スカベンティング(scambaiting)と言います。えさをまいて詐欺師をおびき寄せ、嘘を教え込むという手法です。犯罪組織の構成員に、新たな詐欺のやり口を編み出す手助けや、犯罪にかかわる訓練を施すことにもつながります。自身で無駄な時間と労力を消費し、危険なことにも巻き込まれる可能性があります。海外の犯罪被害者の支援団体も、怒りや自尊心で詐欺師と遊んでいるだけであり、被害者支援のプログラムを邪魔するだけだと、異議を唱えています。
わが国でも、国際的なインターネットの詐欺の被害が絶えないため、抑止を目的に活動しています。ほかの方たちは、自警団を組織して対抗するようなことと、私がしている行動は絶対に真似をしないでください。
外国人とSNSでやり取りをしていて、金銭がらみの話になったら、それは詐欺です。相手にせず、何もしないで即時に連絡を絶ってください。