あらすじ

黒猫のキヨは、月夜の晩に私が拾った。 そのときの私は、もう死んでもいいなんて思っていて、なのになぜか、気づけば猫を抱きかかえて動物病院へ走っていた。 自分なんかよりずっと、今にも死にそうだった小さな命。それが繋ぎ止められたとき、私はもう、自分が死ぬことを忘れていた。 受付で渡された問診票に、猫の名前を書く欄があった。 少し考えてから、その空白を埋める。 ガラス張りの動物病院の窓からは、丸い月がくっきりと見えていた。

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エブリスタ
エブリスタ2023/10/30
  • 現在の作品月夜のなまえ