あらすじ
かつて、世界は無数の“祝福”に溢れていた。
それは今、緩やかに失われながら、世界を“終わり”へと導いている。
騎士アユハ・コールディル。オリストティア王国最強の剣士にして、王女の忠実なる護衛官。
その剣は、終わり行く世界に駆ける希望であり、道標だった。――あの日までは。
“ケモノ”と呼ばれる災厄が突如として王都を襲い、王女も、仲間も、守るべき全てが絶望に呑まれた。
そしてアユハ自身も、使命半ばで命を落とす――はずだった。
しかし、彼は一人の魔女の奇跡によって再び目を開ける。
謎多き〈イースレウムの黙示録〉を探す彼女は、終焉の時代の中で高らかに語る。
世界各地に点在するその記録には、ある秘密が隠されている――と。
希望はない。未来もない。
暗がりに沈む王国で、アユハはリシアの手を取り“真実”を探す旅に出る。
全ては滅びの謎を解き明かすために。
なぜ“ケモノ”は現れたのか。
なぜこの世界は終わるのか。
これは、忘れられた祈りをたどる巡礼の旅の記録。
あるいは、約束が繋ぐ物語。