あらすじ
コマーシャルタトゥー、それは格安ジュエリーブランド、アン・イヴォンヌが取り組み始めた新しいマーケティング手法だった。自社の宣伝を目的として、契約した個人事業主の身体に宣伝広告の刺青を彫らせるものだ。
主人公ヴァン・クレイグ巡査がブラスポート署刑事課強行犯係に配属されてから約半年が経った2016年9月頃、そのコマーシャルタトゥーが能力者によって彫った皮膚ごと焼かれて潰されるという奇怪な事件が起きる。
能力の残滓を鑑定した結果、被疑者はオルディス州グラムバレー区を管轄するグラムバレー署防犯課故物取締係に所属していたイアン・ドライバー元警部補と判明する。しかし、彼は一年半前に失踪し、半年前に死亡していた。一見すると無関係に見える元警部補による犯行。そしてその背後には五年前に起きたある事件が絡んでいた。
金、名誉、自己実現、承認欲求。人が働く理由とは何か、そして金の稼ぎ方に倫理は必要なのか。
死んだはずの元警察官がコマーシャルタトゥーを焼く理由、人間を歩く広告塔として使うマーケティング手法が世の中もたらすものとは。動機も被疑者の所在も分からないこの奇怪な事件に主人公たちが挑む。
ボーダーラインシリーズ第二弾。
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※主人公ヴァンと事件関係者ケイン・タッカーそれぞれの視点で話が進行します。慣れないかもしれませんが、ご了承ください。
※既に脱稿しておりますので、休載はありません。トータル100,000字程度の作品です。
※技術水準や文化水準は現代の日本とほぼ同様です。警察の機構や司法制度などは可能な限り調べて、現代の日本に合わせていますが、齟齬がある部分や現実と違う部分もございます。その点はどうかご容赦ください。
※出てくる人名、地名、企業名、団体名等はすべて架空のものです。いかなる実在の組織とも関係はございません。