あらすじ
七百年以上の歴史を持つ天羽家は催眠術師の一族だった。
その直径として生まれた桃李は、長である父の息子なのに術を解くことしかできず、皆から“できそこない”と呼ばれていた。
桃李は周りから認められようと、一族の悲願である“不老不死の秘薬”作りに日々勤しんでいた。
ある日、秘薬に必要な成分を求めて桃李はダークウェブという闇サイトを父に隠れてこっそり覗く。
そこで人の自殺を手伝うという奇妙な人物を見つけるが、父が話してくれた二十年前の一組の男女の物語にも同じような人物が出てくる。
時代の違う三つの悲しい愛の話が、最後に一つに繋がり、桃李の謎が解ける。
現代、大正時代、江戸時代、それぞれの悲しい恋の物語。