あらすじ
高校生の氷川玲子は、人付き合いがあまり得意じゃない。
ある日の夜、彼女が学校近くのバス停で待ってると、クラスメートの日向明が駆けてきた。滑り込むようなタイミングで飛び込んできたものの、彼は目の前のバスが走り去るのを見送った。
どうして彼はバスに乗らなかったのだろう……。
ちょっとした疑問を抱いたものの、口には出せなかった。
言えば必ず、聞き返されるからだ。
「氷川の方こそ、どうして乗らなかったの?」と
ささやかだが、玲子は人には知られたくない秘密があった。
次のバスが来るまでの、ほんのわずかな時間。
それまでに玲子はクラスメートがバスに乗らなかった理由を探って、追い払わないといけなかった。
……本当はあまり喋りたくないのだけど。