あらすじ
夜、尚志は古びた望遠鏡で星を探す。
自分の名前の星を見つけられたら、ここにいる意味を証明できる——そう信じて。
教室では、笑顔の中心にいる恭平。
誰とでも話せる彼は、尚志には眩しすぎる存在だった。
けれど、その笑顔はほんの少し、演じられたものに見えた。
ある夕暮れ、尚志の耳にかすかな波音が届く。
海は遠く、ここにはないはずの音。
それはやがて、時を越えた出会いの始まりとなる——。
現代の日常に、小さな不思議と繊細な感情を重ねた物語。
孤独と見守り、仮面と本音。
そして、時間を越えるささやかな繋がりの行方。