あらすじ
河辺製作所に勤める原町は、同期入社で出世コースに乗った白田が憎くてたまらなかった
仕事ができ、信頼が厚く、異性からも好かれ、上層部の覚えもめでたく、親族にも恵まれている
そんな、自分とは正反対の白田の存在は次第に原町の心を蝕んでいった
しかし原町には精神安定剤に似た支えがあった
自分よりふたつ年下の、河辺製作所専属の警備員、花井
学歴もありながら運に見放され、夢も諦めざるを得なかったその哀れな男は原町の虚栄心をおおいに満足させてくれる存在だった
原町はどんなに足掻いても自分の足元にすら辿り着くことのできない花井を心から見下し、自分に都合のいいように使役することで白田に対する劣等感をごまかしていた
そしてそれはやがて白田の耳にも届くこととなる
そんなある日、原町の机に一枚の見るからに怪しい招待状が入っていた