あらすじ
嵐の夜、とある理由で無理に海へ潜った海女の沙耶は意識を失い、見知らぬ砂浜に漂着した。絶好の海水浴日和にも関わらず、人っこ一人いない美しい浜辺。沙耶を助けた男は、近隣の村へ沙耶を運ぶ道すがら「お前が海から来たことは絶対に誰にも言うな」と不可解なことを口にした。
突然始まった共同生活、味が薄い食事と愉快な仲間、回る太陽の羽根、勘違い、生活の知恵、ロジカルシンキング、恋バナ、次第に明かされる沙耶と男の過去と呪い。よりにもよって海を忌み嫌う異世界に漂着してしまった沙耶の運命は……?
これは多分、過去と現在、死と再生、後悔と航海の物語。
【 主な登場人物紹介 〜物語を楽しむ手がかりを添えて 】
● 州浜 沙耶 (すはま さや)
23歳、海女(あま)。無茶をして溺れてしまい、見知らぬ浜辺に流れ着く。これは異世界転生? 異世界転移? 素潜りできる時間はおよそ1分。海が大好き。
● タウロス・エン
27歳、鍛冶屋。背が高く筋肉質。英雄と呼ばれることもある。あまりお喋りではないが、無口というわけでもない。村長から直々に命を受け、浜辺で拾った沙耶を引き取った。海にいた。
● ラーレ・マルヴェッタ
33歳、料理人。こういう人が近所にいたら楽しい気がする世話焼きさん。ドアが開いていると勝手に部屋に入ってくる。海は怖い。
● メッカン・マルヴェッタ
14歳。ラーレの息子、3人兄弟の長男。着られなくなった服を沙耶に譲ってくれた。好きな人がいる。海は綺麗。
● ミレア・ハルディン
34歳、薬草学者。浮世離れした美貌の奥に、飽くなき好奇心を秘めている。研究のための長旅をしていたので、船に乗ったことがある。海は興味深い。
● ゼコム・ハルディン
33歳、大工。旧友たち曰く、いいやつではないが悪いやつでもない。妻のミレアと娘のユイスを溺愛している。すぐ泣く。海は大嫌い。
● ユイス・ハルディン
14歳。ミレアとゼコムという雰囲気の差が激しい2人の間に生まれたおませさん。好きな人がいる。海をよく知らない。
● エオリ・パーマー
23歳、硝子職人。異世界にもギャルはいる。そのマインドで光り輝く瞳が見据えるのは、大地を駆ける乳牛だけではない。海はエグい。
● クラリッサ・ヴォーン
年齢不詳、村長。どんな時も穏やかで冷静な態度を崩さず、村人からの信頼も篤い女性。村の歴史を知る数少ない生き証人。海が憎い。
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空白行をあまり取っていないのは仕様です。
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