あらすじ
「この世界は理不尽だ、不公平だ」
理不尽な理由で大切な家族を奪われた者たち。彼らは正当な裁きを下そうとしない運命を呪い、やがて自らの手で復讐を企てる。その果てに待っているのは…救済か、絶望か。
これは『復讐者たち』の群像劇。
【小川康雄】
暴走したバイクに娘を轢き逃げされた、予備校講師の小川康雄。犯人へ下された判決に納得することができなかった彼は、自らの手で犯人を『自分と同じ目に合わせる』べく動き出す。
【林圭磨】
中学生の林圭磨には父親がいない。物心つくかつかないかの頃に病気で死んだと聞かされていた。彼の暖かく大きな掌の感触は、孤独で辛い日々の支えとなっていた。その死についてある疑惑が浮上し、圭磨の運命は狂い始めていく。