あらすじ

「よいしょ」  そんな声とともに僕のコートの左ポケットから、すらりと長い左脚が飛び出してきた。  その足が地面に着地したかと思うと、そこから左腕、胴体、頭、右腕、の順にするすると残りの身体が滑り出てくる。  最後に右脚が現れて地面に着地すると「ふう」と玲衣はひとつ息をついた。 「どう? 便利でしょ」 「便利さよりホラー感がすごい」 「まあ見たことないものって怖いものよね。慣れればみんなに自慢したくなるわ」 「なるかなあ」 「だってレアじゃない」  僕よりも少し頭の位置が低い玲衣は衣服の皺を整える。  そして、僕と目を合わせて誇らしげに胸を張った。 「ポケットに入れられる彼女、なんて」

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エブリスタ
エブリスタ2024/01/23
  • 現在の作品ポケッタブル美学