あらすじ
夏の終わり、写真部の高校生・穂積瞬(ほづみしゅん)は、廃校になった旧校舎で一枚の遺影を拾う。
写っていたのは、50年前にこの学校で事故死したという少女――「結城ひかり」。
だがその遺影から彼女が“出てきて”、普通に話しかけてきた。
「あたし、あなたと話したくて、出てきちゃったの。」
ときに校舎を一緒に歩き、ときに昔話をし、そして、ときにふいに消える――
でもひかりは、生きてるみたいに笑う。
「“好き”って、どういうことだと思う?」
死んでいる彼女と、生きている僕の、ひと夏の恋が、写真のフィルムを巻き戻していく。
そして、彼女が“なぜ”僕の前に現れたのか――その本当の理由を知ったとき、僕は……。