あらすじ

スノーマン乳業集団食中毒事件、2009年に発生したそれは戦後のガルフ連邦の歴史の中で最大の集団食中毒事件だった。当時の巨大食品メーカーであるスノーマン乳業が販売したヨーグルトを食べた幼児がヒ素中毒になり、尊い117名の命が失われたのだ。 残された遺族たちは、スノーマン乳業が溶解剤として使った工業用第二燐酸ソーダの危険性を看過したせいで子供が命を落としたと主張。しかし、それは認められず品質管理体制の不備と結論付けられた。その3年後の2012年、スノーマン乳業は不買運動の煽りを受けて破産申請し、ガルフ連邦から姿を消す。これで事件は終わったかに見えた。 8年後の2017年11月、主人公ヴァン・クレイグ巡査が勤めるブラスポート署管内で奇妙な不法侵入事件が起きる。それは厚生労働会館に入居している食品衛生審議会事務局の文書保管室への侵入だった。 ヴァン達がその事件を調べていく中、突如スーパーマーケットの売り場で『毒入り危険、食べたら死ぬよ、ジェイン・ドゥ』と書かれたメモが貼られたヨーグルトが見つかる。そしてそのヨーグルトの中からは青酸ソーダが。 これを機に相次ぐ大手食品メーカーへの脅迫事件。ジェイン・ドゥと名乗る謎の脅迫者は食卓の安全を脅かす恐怖のメッセージを送り、莫大な金を悪戯のような方法で受け渡すよう要求。全国の家庭を恐怖に陥れていく。 『ジェイン・ドゥ』と名乗る謎の脅迫者は何者なのか、そしてその目的とは。 無責任さは罪か、法は何のためにあるのか。子供を奪われた母親たちの悲しみと執念を描きつつ、食の安全、企業の社会的責任を問いかける。 ボーダーラインシリーズ第五弾。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※主人公ヴァンと複数の事件関係者それぞれの視点で話が進行します。 ※既に脱稿しておりますので、休載はありません。トータル290,000字程度の作品です。 ※技術水準や文化水準は現代の日本とほぼ同様です。警察の機構や司法制度などは可能な限り調べて、現代の日本に合わせていますが、齟齬がある部分や現実と違う部分もございます。その点はどうかご容赦ください。 ※出てくる人名、地名、企業名、団体名等はすべて架空のものです。いかなる実在の組織とも関係はございません。

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エブリスタ2023/12/20
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