あらすじ
少年は願う。
「ヒトとは違う自分たちも大好きな人と結ばれて、人間たちと同じような普通の幸せが欲しい」と。
青年は願う
「愛するこの子がいつまでも幸せで、笑っていられますように」と。
そんな些細な願い。
それすらも彼らは叶えるこことを許されなかった。
彼らは願う。
「人並みの普通の幸せすら許されないのなら、この世界を壊し、自分たちの幸せを手に入れればいい」と。
彼らは選ぶ。
幾つもの選択肢を。
彼らは選んだ。
どんなに苦しくても二人でいられる幸せな世界を。
少年は自らを愛してくれる青年を心から慕い、青年の言葉に従い、青年は愛する少年を守るため、幾つもの制約を重ねる。
──自分たちが欲しかった幸せはこんな形じゃない……。
どこで選択を間違ってしまったのかもわからないまま、彼らはそれを互いに打ち明けることもなく、ただ胸に秘め必死に今の幸せを守ろうとして…──。
これは彼らがこうなってしまうまでの最悪で最幸の物語。
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※加筆修正済の製本版を別途頒布中です。