あらすじ
35年前。当時高校生だった達哉は、ある朝、修学旅行先の京都・哲学の道を歩いていた。
その時、すれ違った地元の女子高生の1人が、何かを落としたのを目撃する。
彼女は気づかず、そのまま去っていってしまった。
拾ってみると、それは太宰治の文庫本『人間失格』だった。
そのことがきっかけとなり、彼女・温子とのつながりができたのだが、達哉の気持ちとは裏腹に殆ど連絡も取れないまま、2人とも東京の大学生に。
そんな折、待ちわびていた温子からの電話が入り、彼女のアパートに急行。そこで見たものとは…?
衝撃の再会から、接点もないままに30年余りの時が流れた今。
達哉は再び、修学旅行で立ち寄った哲学の道沿いの喫茶店を訪れ、当時に思いを馳せていた。