あらすじ

探偵喫茶は今日もまったり営業中。  新規開店から約4ヵ月が経ち、探偵事務所と喫茶店を融合させたお店はだいぶ落ち着いてきた。毎日ほどよい忙しさに見舞われながら、僕は千鶴さんとの共同生活を満喫している。  まだまだ暑さが残る八月の下旬、探偵の依頼で遠方よりお客さんが来てくれた。  事件性のない日常的なお悩み相談が多く寄せられる中、赤字が続くローカル鉄道の経営改善策についての相談が舞い込んだ。  現地調査に行くのかとちょっとだけわくわくした僕だけど、千鶴さんは現状を聞くだけですぐに、いくつもの客寄せのアイディアを打ち出した。  それらは全部、奇抜な発想によるものではなく、当たり前のことを大切にするという内容が多く、ひとつひとつの業務を真心を込めて行えばいいというもので、僕は隣で話を聞きながら、客商売で大切なことを再認識するのだった。  他にも、負けが込んできたからギャンブルをやめたいと嘆く大学生がやってきたり、たまたま出向いたバーゲンセールでマナーの悪い客の対応をどうすべきか相談を受けたりしたが、千鶴さんはいつも通り、はっとさせる意外な切り口で解決法を提示してくれた。  大事なことは日々の暮らしの中にいっぱい詰まっていて、日常を大切にすることが社会全体の利益につながるんじゃないかと、千鶴さんはこともなげに言った。  そのときの表情はとても穏やかで、僕は改めて千鶴さんの懐の広さというか人柄の良さを感じるのだった。  ☆★☆★☆★☆★☆★☆  シリーズ第11弾はしっかり探偵業を行います。そんな中でもふたりのデートシーンは健在で、まったりのんびりとした日常をお届けします。  多くの人が経験してそうな身近な困りごとがいくつも出てきますので、千鶴さんの助言を参考にしてみるといいかもしれません。  相変わらずミステリー要素が少ないですが、恒常的に千鶴さんラブな蓮くん目線での日常をお楽しみください。

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エブリスタ
エブリスタ2024/05/06
  • 現在の作品今井千鶴のしなごころ