あらすじ
ブラック企業での過労がたたり、命を落としたサラリーマンの藤沢 蓮(ふじさわ れん)。彼が次に目覚めた時、そこは剣と魔法が支配する殺伐とした異世界。しかも、転生した姿は、人間ではなく、冒険者を殺して魔力を得る「ダンジョンコア」そのものだった。
「もう誰かを犠牲にするのはたくさんだ!」
前世での経験から固く誓った彼は、与えられたユニークスキル【平和的支配】を使い、前代未聞の「誰も死なないダンジョン」の運営を決意する。
彼が作り上げたのは、恐ろしいモンスターの代わりに礼儀正しいゴブリンがお出迎えし、死の罠の代わりにジェットコースターが走り、宝箱からはレアアイテムではなく限定グッズが出てくる、まさに「テーマパーク」。訪れた冒険者たちは、命がけの冒険ではなく、純粋な「楽しさ」と「興奮」で絶叫し、その際に発せられる感情の輝きが、レンの魔力となっていく。
最初は「ふざけたダンジョンだ」と馬鹿にされながらも、その斬新さと中毒性は口コミで広がり、生真面目な聖騎士や、腕利きのドワーフ、果ては堅物の聖職者たちまでが、彼のテーマパークの虜となり、いつしか個性豊かな「従業員」となっていく。
これは、心優しきダンジョンマスターが、殺伐とした世界に「娯楽」という新しい価値観をもたらし、最高の仲間たちと共に、世界一のテーマパークを目指す、常識外れのダンジョン経営物語である。