あらすじ
社会人2年目のタスイは、祖母の付き添いで行った役場の窓口で高校時代のクラスメイトであるデレアと再会する。
町では「デザインエンディング制度」を試験的に導入する案が出ており、公務員であるデレアはそれを周知する立場にあった。
デザインエンディング制度とは、自分の寿命をあらかじめ決められる任意制度だ。導入は自治体ごとに決定できるが、デレアはそのありように懐疑的だった。
「―自分にぴったりな寿命を自分で決めて、それが正しいかどうかってどうやって判断するんだろう」
後日、再びデレアと会ったタスイは、彼が自分と同じく美術館めぐりを趣味にしていることを知る。二人は意気投合するが、タスイは偶然出くわしたデレアの同僚が放った「デレアなんかに彼女はいないか」という言葉が気になってしまう。
しかしタスイにも、恋愛絡みの話題には思うところがあり……。
恋人と友人と、それ以外をめぐるおはなしです。