あらすじ
美人だが表情が乏しく無口な「人形」と揶揄される女。
桐堂葉月(とうどう はずき)
父が警察官僚、母は元華族の出であり、家の格式が高く、さらに彼女自身の事もあって人が寄り付かず、順風満帆とは言えない学校生活を送っていた。
しかし、彼女がひとたび竹刀を持てば全戦全勝、剣道界では平成の天才剣士と名高い有名人である。
そんな彼女に、果敢に挑む男がいた。
名を黒田猛広(くろだ たけひろ)
性格は荒々しく言動は乱暴だが、猛広が振るう剣は野性的で、葉月に何度負けても、挑み続ける、頑固で硬派な男である。
冷静沈着で、機械的な葉月の剣
荒々しく、野性的な猛広の剣
初めて出会った頃は、相反し対立していた2人だったが、剣を合わせる度にお互いを認め合っていき、高校生となった今では、お互いを尊重し合える仲になっていた。
無口な葉月と粗野な猛広。会話は、言葉ではなく剣で語るという不器用な2人
葉月は、言葉がなくとも、彼と剣を交えるだけで幸せだった。
しかしその幸せが、ある出来事により崩れていく。
壊れていく普遍的な日常。泣き叫び、もがき苦しむ日々。その先に彼女は何を見出すのか?
「私は今まで!お父様の言いつけ通り生きてきたっ!!…なのに…それなのに!!」
「あいつの剣に…あいつの心に…俺は魅了されたんだ」
「黒田…ダメだよ…あの子はダメ…だってあの子は!」
「わかっているのかい?君の…君たちのその選択は…」
「ふざけるなよ…俺が追いかけた桐堂葉月は…そんな目をした女じゃない!!」
「この思いが…ヒロを傷つけることになるのはわかってる。でも…ヒロを愛しいと思う気持ちが止まらない…止められないんだ…」
幸せとは?生きるとは?家族とは?不器用な2人が、もがき苦しみながら答えを探す。
青春ラブストーリー