あらすじ
ぐうきゅるるる……と、うなり声が上がった瞬間、その音を押さえ込むようにきゅうっと強く両腕で自分のお腹を締め上げた。
鳴くな、吠えるな、がまんだ、がまん!
昼休みまであと一時間を切ったところで、いよいよ耐え切れなくなったわたしの胃が、なんか食いもんよこしやがれとストライキを起こしているのはわかっていても、どうしても食べられない理由あるんだ、あたしには!
盗み見た先には整った男子の涼やかな横顔。
一見すると女子かと見まがいかねない美貌の男子。
彼の名は白鳥旺士。
頭脳明晰、運動神経抜群、品行方正。おまけに料理が得意で、いつも食べている弁当もお手製というのだから、まさに死角なしの完璧な王子様。
学校中の女子のハートを掴まずにはいられない彼に、例に漏れず恋心を抱くあたしとしては、どうにかこうにか彼の目にとまりたいという一心から、ぽっちゃり体型をスリムなダイナマイトボディにマイナーチェンジさせるため、一日一食ダイエットを決行中なわけなんだけど……