あらすじ
ジョーは何かが気になっていた。そして、そのことが何かやっと気づいた。テレス星団の各星系へ交易しても、顔を合わせるヒューマに老人がいなかったのだ。
なぜなんだ・・・。
そう思いながら記憶をたどった。ジョーの記憶に、老人が亡くなる場面が存在しなかった。それが何を意味しているかジョーは判断に迷った。
まさか、若いヒューマが老人を食糧にしているわけではあるまい。いったいどういうことなんだ・・・。理解できないぞ・・・。まてよ・・・。
ジョーはあることに気づいた。
ここオリオン渦状腕外縁部のさらに外縁には、ディノス(ディノサウロイド)が支配する星系が存在する。ジョーの先祖がこのテレス星団に入植してまもなく、それら星系からの侵略を防ぐため、一大艦隊が組織され、テレス星団からオリオン渦状腕最外縁部へ飛びたったという、遠い過去の物語があった。
あれは作り話じゃなく、真実だったのではないか・・・。そして今も、艦隊へ人員が補給されている・・・。
もしそうなら補給されるのは老人だ。余命いくばくもない者たちが補給されて艦隊の兵員として活動している・・・。
艦隊は老人でも活動できる環境なのか?それとも老人の余命がのびるのか?
重力が減れば活動は楽だが体力は急激に低下する。
余命がのびるなら、細胞が若返らないかぎりありえない現象だ。
一度確認する価値はありそうだ。老人の行方を探るのが先か・・・。