あらすじ

〈小説賞応募のためネタバレを含むあらすじになります、ご注意ください〉 小学五年生の幸子(さちこ)は、離婚した母と二人で暮らしをしていた。 好きだった父親は離婚後別居。 唯一の親友だったりか子も転校してしまいさびしい日々を送っていた。 そんな夏休み直前のある日、役所から〈父が死んだ〉という連絡が入る。 現実を受け入れがたい幸子だったが、あっという間に一週間後が経ち、葬儀を行うことに。 その斎場で幸子はあやしい二人組に連れ去られてしまう。 目を覚ませばそこは――なんと地獄だった! 目の前にそびえ立つエンマ様は幸子に言う。 「お嬢さんに、地獄の取り立て屋として、人間界で働いてもらおうと思っている」 幸子の父親は〈とてつもないお人好し〉として有名だった。 頼られたらすぐにお金を貸すし、お願いされたらなんでも願いを聞いていた。 それだけでなく自分の寿命を多くの人に貸していたのだという。 しかしその寿命の借金を超過してしまったことで死んでしまい、さらに残った寿命の借金を幸子が背負わなければならないとエンマ様は言う。 あるいは地獄の取り立て屋として働かないと、幸子の寿命はエンマ様に奪われてしまうのだと……。 幸子はしかたなく取り立て屋をはじめることを承諾した。 現世にもどった幸子は地獄からの助っ人〈カナメ〉と一緒に地獄の取り立て屋をすることに。 はじめてのことでうまくいかない取り立て屋の仕事だったが、なんとかクラスメートの地獄行きをとどめることに成功した幸子は、カナメの計らいでエンマ様から〈報酬〉をもらえることに。 それは地獄にいる父のすがたを動画でみられることだった。 地獄にいても鬼に囲まれていてもニコニコしている父親の姿を見て、幸子は決意する。 〈(地獄の取り立て屋という仕事は)私だからできることだと思おう。私は取り立てる。その先にあるお父さんの笑顔のために。救われる、だれかの笑顔のために。〉 前例のない〈地獄の取り立て屋〉という仕事を通して成長していく幸子の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/07/03
  • 現在の作品地獄の沙汰もおシゴト次第!?