あらすじ

世間を騒がせている怪盗集団『かたゆでたまご』は、いまどきにしては珍しく予告状を送り付けては警察と対峙し、なのにその尻尾すら掴むことができない謎多き集団だ。  俺が警察官になって初めての大仕事は、とある美術品を『かたゆでたまご』から守ることだった。  闇に紛れてしかし大胆に突撃してくるやつらの手がかりを、俺がかすかなりとも必ず掴んでやる――俺はそう息巻いて現場に臨んだ。  警報鳴り響く真夜中の美術館。  いざ対面した一人の『かたゆでたまご』が、月明かりに照らされた俺の顔を見たとき、息を呑むように顔を歪めた。 「た、たくちゃん……?」  俺を唯一『たくちゃん』と呼ぶのは、小学生の頃からずっと憧れている、かつて隣家に住んでいたお姉さんだけだ。  なのに。だけど。そんな、まさか!  手に持っている懐中電灯を『かたゆでたまご』へ向けたとき、俺は――いや、俺と『彼女』は最悪なタイミングでの再会を果たす。 ©️佑佳 2016-2024

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エブリスタ2024/07/12
  • 現在の作品瑠璃色たまごと月下の再会