あらすじ
兄が死んだ。
ガードレール突き破ってそのまま転落。
即死だったらしい。
瀬田 将仁は好きに人生を謳歌していた。
幼い頃からの夢であった犯罪心理学者を叶えるために海外へ渡り、そのまま永住権まで手に入れた。
片手間で趣味であるセレブたちの下世話な恋愛事情の記事を書きながら夢を叶えた本業であるプロファイラーとして犯罪者相手とやり合いながら、警察署に雇われ、楽しく過ごしていたのである。
日本で過ごした期間よりもアメリカでの生活を超えてから三年経った頃。
彼の元に一本の電話があった。
十五歳離れた兄、瀬田 将義が事故で亡くなったという。
その兄は年の離れた瀬田を一人手で育て上げ、医者として稼いだ金で、弟をアメリカへと留学させた兄だった。突然の訃報を受け全ての仕事をほっぽり出して、身一つで日本へ帰国した。
十八年振りに帰った日本で待っていたのは、兄が残した一人娘の愛美だった。
その愛美は、幼い頃にアルコールと睡眠薬で自殺した二人の母親に瓜二つだった————…。