あらすじ
自分の感覚を信じることは、実はとても難しい。錯覚や錯視や幻聴幻覚、そう言った諸々が、周囲には割合多く存在しているのだから、確かなものだということが出来ないのだ。
そんな中で生きている僕は、夏休みのある日に不思議な夢を見たのだった。いや、それが本当に夢なのかどうかを判別することもできないし、出来たとしてもそれを確信することなどできやしない。
いい夢とか悪い夢とか、そんなものを綯い交ぜにしたその世界が描き出すのは、やっぱり自分の裡にあるものだけなのかもしれなかったが。それでも夢で出遭った人間とは違う彼女が、目の前で笑っているのはどういう訳なんだろう?
そして気が付けば、街はいつの間にか真っ白な霧に覆われていて。
都合上、連載という形式を取りませんので悪しからず。