あらすじ
僕の心は何度か壊れている。
最初は、父親に存在を否定されたときだった。
唯一の肉親から、罵倒される日々が続いた。
生きる意味がよくわからなくなった。
そして同時期に、転校先の小学校でいじめにあった。
自分の顔が原因だった。自分でも自分の女みたいな顔が大嫌いだ。マスクで顔を隠すようになった。
どんどんいじめが酷くなっていった。
みじめだった。腹立たしかった。プライドがボロボロだった。
もう、死んでしまおうと思った。
1日に何回も死ぬ練習をした。
どんな場所にいても、その場に応じた死に方を探した。
何を見てもどう使ったら死ねるか考えた。
頭の中は死ぬことでいっぱいになった。
でも、そんなときに、その全てから救ってくれる存在が現れた。
すごい奴だった。
その笑顔に何度も何度も救われた。
すべて依存しきっていた。
だから、裏切られたときは頭が真っ白になった。
また、いじめが始まった。
もう死ぬ気すら湧かなくなった。
何も感じたくないから、感情を押し殺すようになった。
そうしたら自分がわからなくなって、自分の境界が曖昧になった。
父親が再婚して、また転校して、居心地は良くないけど、いじめられることはなくなっていた。
でも、それは、義理の兄のおかげだった。
兄は偉大だった。
兄がいなければ、僕には存在価値がなかった。
絵を描くことが人生の逃げ道だった。
絵さえ描ければいいと思っていた。
絵を描いている時だけ、生きている実感がわいた。
なのに、また心が崩壊しかけていた。
絵さえも苦痛に変わった。
とうとう僕には、何も無くなってしまった。
どん底の中。
僕は女神と出会った。
彼女は僕の絵を称賛した。
それだけが僕の救いだった。