あらすじ
二十六歳、大学職員の廣畑 遥(ひろはた はるか)は現在彼氏募集中。
仕事を終えた帰り道、遥は駅の階段を上っているときに、右側通行を逆走してきた人にぶつかられて、危うく転びそうになってしまう。
そんな遥を後ろから支えてくれたのは、遥と同世代の男の人で、大丈夫かと声をかけてくれた。
直感でこの人とすぐに別れちゃダメだと思った遥は、勇気を出して、お礼がしたいから少し時間をくれないかと申し出る。
彼は最初こそ遠慮したものの、遥の熱に負ける形でお茶だけならと、遥の相手をしてくれた。
遥はそこで改めて自己紹介をし、彼の情報を得る。彼の名前は副島 将司(そえじま まさし)といい、IT関連の仕事をしているみっつ年上の人だった。
将司とつながりを持ちたいと思った遥は、意を決して将司に連絡先を教えてくれと頼む。将司はここでも困ったような顔を見せたが、「友達としてなら」と、中途半端な回答を寄越した。
それはどういうことかと、遥は口をつくように尋ねる。
実は彼女がいるとか、すでに結婚しているとか、そんなことが頭をよぎったが、そういうことではなく、彼も長く付き合っていた彼女と別れて今は一人だと言った。
しかし、彼はもう恋愛をする気はないらしく、遥をその気にさせたくないからと、自分なんてやめておいたほうがいいと、そう言うのだった。
それでも簡単に諦められなかった遥は、自分のことをもっと知ってほしいと前に出た。
これに対し、将司は「自分の日常を見せてあげるから、嫌になったらいつでも切っていいよ」と、一日試しに会ってみることを約束してくれた。
こうして、なんとも不思議な始まりになったけれど、遥の新たな恋が動き出したのである。
これまでの恋愛ではなかなかうまくいってなかった遥は、不安と期待を胸に、将司との関係を進めるのだった。
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ちょっと不器用だけど、恋愛が好きな普通の女の子の恋物語は、『幸せのレシピ』『幸せのエッセンス』に続く、『幸せシリーズ』の第三弾。
幸せの定義なんて人それぞれで、正解なんてない。二人にとっての幸せは、二人で決めればいい。
優しくて頼りになる弟の翠くんとともに、遥の行く末を温かく見守ってもらえますと幸いです。