あらすじ

扉の向こうは、異世界だった。  いや、別にモンスターや魔法が飛び交うようなファンタジーじゃない。そういうものじゃなく、絵面の話だ。  部屋全体に張られたブルーシートと、リビングを埋め尽くす粘土。散らばる工具、木材、絵の具皿。そして、中央に聳え立つ脚立と、その上で仁王立ちする溶接面を被った下着姿の女子。  もう一度言っておくが、女子だ。それも、所謂女子高生ってヤツだ。  しかし、この女子高生としては非常に一般価値の低い残念な先輩は、俺にとって金の卵を産むガチョウである。  先輩は自己プロデュースもメンタルケアも苦手だ。下手くそだ。ならば、俺がプロデュースせずに誰がする?  こんな面白い素材を他の誰でもない、俺が一番に見つけたのだ。  親でもなく、教師でもなく、単なる後輩である俺が。  これは運命だ。

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エブリスタ
エブリスタ2024/10/29
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