あらすじ
知沙(ちさ)は28歳の会社員。趣味で声楽を勉強している。総合商社の代表取締役である桐生(きりゅう)の非嫡出子で、3年前に母の頼子(よりこ)を事故で亡くしているが、社会人になってからは援助は受けず、桐生家とは適度な距離を置いていた。
ある日桐生に呼び出された知沙は、いきなり友延(とものべ)家の次期当主と見合いをしろと命じられ、傷つき反発する。そんな中、知沙は会社の帰りに何者かに襲われそうになるが、突如飛んできた一羽の鶴に助けられる形になり、難を逃れる。
有休消化とリフレッシュのために、母との思い出がある箱根に出かけた知沙は、上品で美しい男性・耀(よう)と出逢う。耀が会社の後継者となることを押しつけられそうだと語るのを聞き、知沙は彼に親近感を覚える。翌朝、知沙がホテルの庭で母の好きだった歌を歌っていると、かつて自分を助けてくれた鶴がやってくる。知沙は、鶴と自分との縁のようなものを感じる。
東京に戻った知沙は再び襲われ、桐生家の家政婦・峯子(みねこ)と不審な車を追うが……。