あらすじ
家の薄い壁越しに聞こえてくる知らない男と母親の喘ぎ声。家ではいつも「いないもの」扱い。居場所がない椎名夏樹にとって、今は亡き父に買ってもらったバスケットボールだけが心の拠り所だった。
高校に入学し、なるべく家にいたくない夏樹は部活に入った。もちろん、バスケットボール部。中学校では強豪チームに所属していた夏樹にとって決してレベルが高いとは言えなかった。でも、暑苦しい顧問と馴れ馴れしい先輩、優しい仲間たちがいるチームは、不思議と居心地がよかった。
あまりにも狭い世界で生きる高校生が、果てしない絶望の海を漂いながら、自分の居場所を見つける物語。
「Rising Star[25/02/13]」にて特集していただきました。ありがとうございます!