あらすじ

――9月中旬、台風が迫る街で、一つの恋が始まり、そして終わろうとしていた。  片想いをする二人は日常に溶け込んでしまって、上手に目も合わせられない。それはきっと、気付いてしまうのが怖いからだ。  ――今晩は台風が来るかもしれないって、桜井君は帰らないの?  悲しみに暮れる海人を見た深愛はそう言った。  深愛は海人が悲しんでいる理由を知っていた。   いずれこうなることも分かっていた。  だから……せめて今日だけは優しくしてあげようと思った。  この気持ちに気付いてくれなくても……。  これは甘く切ない恋の物語。  そして、優しく”ふれる”ことの大切さを伝えるお話し。    窓ガラスの外には灰色に染まった空が広がっている。  それは桜井海人にとって”いつもの空の姿だった” ※当作品は天野蒼空様主催の第十五回空色杯応募作品を大幅に加筆修正した短編小説です。 (第十五回お題:白露×スカイグレー) ※当作品は『視えない私のめぐる春夏秋冬』より登場する桜井往人の父親、桜井海人を主人公にした学生時代を描く短編小説です。  作中には往人の母親である能登深愛(旧姓)や前田郁恵の父親、前田吾郎が登場します。  また作品の都合上、桜井海人の視覚障がいを弱視から全色盲に変更しております。

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アルファポリス
アルファポリス2025/06/12
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エブリスタ2025/01/15
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