あらすじ
童話「シンデレラ」と交じり合う闇の『主』の物語――。
過疎の田舎町の酒造の一人娘「紀枝」は、二ヶ月前には母を亡くしたばかりだった。
だが、父は言った。
「お父さん、再婚するからな――」
そしてやってきた継母は、壮絶に紀枝をいじめ抜いていく。
殺したい、殺される、殺される前に殺したい……そんな風に思っていた時、
『雪で遊べよ』
紀枝の耳に、異質な声が届いた。
『紀枝、雪で遊べ。此処の雪で遊べ、夜にな』
紀枝は、その不思議な声に導かれて夜の庭へ出た。
そこには「主」と名乗る何者かがいて、紀枝はその者を神様か何かだと思い込んでしまう。
そして、紀枝は主に導かれながら「亡くなった母の雪像」を作ろうとする。
なぜなら、主は…………だからだった。
※カクヨムとnoteにも載せております。