あらすじ
高校の同級生である優しい婚約者・藤堂尊と半年後に挙式を控えた日比谷亜子(私)。幸せな日々を送っていたが、ある日、同棲中の部屋の片付けをしていると、一枚の写真を見つけてしまう。それは、十年前ある事件で亡くなった、亜子の初恋の相手・中浜雪斗の顔が黒く塗りつぶされた写真だった。それから、尊の言動に疑念を抱くようになった亜子は、尊が十年前の事件と関わっているのではないかと思い始める。一方、亜子が国語教師として勤める高校に美術の非常勤講師としてやってきた男は、雪斗にどこか似ていて――。
【主な登場人物】
日比谷亜子(ひびや あこ)
28歳。高校の国語教師。
藤堂尊(とうどう たける)
28歳。亜子の婚約者。真面目で優しく努力家。高校の時はサッカー部を途中で退部し写真部を立ち上げた。
中浜雪斗(なかはま ゆきと)
亜子の初恋の相手。誰とでも分け隔てなく接し、いつもクラスの中心にいた。十年前の花火の日、ビルの屋上から転落して亡くなる。
鷹野渚(たかの なぎさ)
28歳。亜子の高校の同級生で、大手・鷹野グループの経営一族。最近、海外から帰国。
羽根井澄春(はねい すばる)
24歳。亜子の高校にやってきた美術の非常勤講師。
篠原文(しのはら ふみ)
18歳。亜子が担任のクラスの女子生徒。