あらすじ
1967年、年末。ドイツと同盟し、第二次世界大戦に勝利し大東亜共栄圏を確立した大日本帝国は、アメリカの支援を受けたベトナム解放軍の鎮圧に手こずっていた。
人員不足に悩む大日本帝国軍はアジア各国の様々な地域から兵員を募っていた。志願した少女たちは華族出身の夜見紫苑に率いられ、重爆撃機〈黒龍〉を駆ってベトナムの空へ赴く……
2009年初出。まあ、まとまりに欠けた自分の話の中では比較的まとまっているとは思うのですがね。なんだか連載漫画の一番初めなんだけど人気が無くて一瞬で打ち切りになった作品みたいと言われました。(笑)
同人誌掲載時は爆撃機の名前は「富嶽」でしたが、大日本帝国版のソ連Tu95ベアなので、「黒龍」という中二っぽい名前に変更しました。外観、性能などはTu95に準じます。満洲の黒龍江からとったのと空軍が陸軍航空隊から発展したため、連山や泰山といった海軍の攻撃機ではなく呑龍や飛龍など陸軍重爆の系譜に位置するという設定としました。
元ネタは勿論コンラッドの『闇の奥』、そしてコッポラの『地獄の黙示録』です。ベトナム戦争のB52の乗員達が帰還した後、ボーイに給仕されながら、高級ホテルのプールサイドでカクテルを飲みながら戦場との落差にボーっとしているというエピソードが直接の契機だった覚えがあります。また、レン・デイトンの『爆撃機』を大いに参考にさせてもらいました。ランカスター爆撃機の小説です。紛れも無く傑作だと思いますが、古い本なので手に入れるのは少々面倒です。さんざん探して図書館の書庫にありました。