あらすじ
前作『喫茶ひなたに春が来て』から半年ちょっと。大学受験を目前に控えた香乃は、喫茶ひなたの中で、結とクリスマスの飾りつけをしている。春に結婚することが決まった結は、恋人であるタクの仕事が終わるのを待っているところ。喫茶ひなたの店主、啓介が淹れてくれたカプチーノを飲みながら、香乃を手伝っているのだった。
ある日困ったところを偶然助けてもらったクラスメート、陸真のために、ある計画を立てる香乃。それは思いも寄らなかった扉を開けることになる。
また、喫茶ひなたの仲間たちと離れた街に移り住み、トラットリアで働き始めた香乃の兄、光司にも新しい出会いが訪れる。
そしてクリスマスイブの出来事をきっかけに、結が気づいた啓介の本当の想いとは。
新しい登場人物たちと共に、今回も喫茶ひなたのコーヒーやエビピラフをはじめ、ポトフ、桃色に輝くケーキなどなど、美味しい食べ物が次々登場する物語。この冬、再び動き始めます。
☆前作『喫茶ひなたに春が来て』の主な登場人物
(前作の内容を含みますので、未読の方はお気をつけください!)
秋名啓介:喫茶ひなたの店主。店を一人で切り盛りしている。幼い頃に手術をした経験から、自分はいついなくなるともしれない、という思いがあり、シンプルに暮らすことを好む。幼馴染みの妹、香乃にだけは「アキナ」と名字で呼ばれる。
結:喫茶ひなたの常連客。ウエディングプランナーとして働いている。春の花見に誘われた縁で、啓介を取り巻く人々と仲良くなる。ひなたで飲むのは大抵カプチーノ。
吉田光司:啓介の幼馴染み。地元の超有名レストラン「バオバブの樹」オーナー夫妻の息子。映像作家になりたいという希望があったが、本当は料理の道に進みたかったと気づく。
吉田香乃:光司の妹で高校三年生。幼い頃から啓介のことが大好きで、今は喫茶ひなたのお向かいのケーキ屋「フレイズ」でアルバイトをしている。大学受験目前。
ノンちゃん:香乃の高校の友人で、フレイズのアルバイト仲間。
星野夫妻:フレイズのオーナー夫妻。
タク:結の恋人。結が三か月連絡を断っている間も辛抱強く待っていた。
マロン:フレイズの甘い香りに誘われてふらりとやって来る猫。