あらすじ
1793年、フランス革命の渦中。ギロチンの刃が落ち、王政は崩壊し、恐怖政治が国を支配していた。そんな混乱の時代、牢獄で死の淵にあった貴婦人ジョゼフィーヌ・ボアルネは、謎めいた銀髪の少女スミルナと出会う。彼女に自らの名と遺された子供たちの未来を託し、静かに息を引き取った。
ジョゼフィーヌの名を受け継いだスミルナは、革命後のパリ社交界で生きるためにその美貌と知性を武器にし、確固たる地位を築いていく。そんな彼女の前に現れたのは、若き軍人ナポレオン・ボナパルト——野心と才覚を秘めた男だった。互いに惹かれ合いながらも、革命後の混沌としたフランスで運命に翻弄されていく二人。
戦火に揺れる祖国の中で、彼らは何を求め、何を失うのか。これは、時代の波に飲み込まれながらも情熱的に愛し合った男女の物語である。