あらすじ
【あらすじ】
煩悩の数だけ鐘が鳴る夜。
新しい年を迎えたくるみの元に、天使が現れた。
天使はくるみに、「これから1年間、恋人になって欲しい」と言う。
慎重な性格のくるみだが、意外にもすぐに了承し契約を交わすことに。
そして天使はくるみの家で暮らすことになった。
くるみは翌日から当たり前のように、天使のぶんも朝食を作る。
『天使』という別の生き物としてペットのように扱われてきた天使は、くるみと生活していく中で、人間の生きる姿を知る。
天使には、基本的に性的な欲求がない。そういう意味では安全とも言える。しかし逆に言えば、恋人になっても側にいることや守ること、癒やすことなど精神的なもの、そして『願い』を叶えることくらいしかできない。
しかしくるみはいつも「私には、願いごとなんてないよ」と答える。
1年の終わりが近づいていく中で、やがて天使の中に自らの『願い』が生まれた。初めての強い『願い』を持ったことで、天使は変化していく。
その頃、自分の気持ちを主張しないくるみにも変化が起こっていた。
【登場人物】
・天使さま(本名非公開)/天使年齢17歳
男性。ひとの心を癒やすため、1年間の恋人をするのが仕事。
白い長髪で深く赤い瞳。少し幼さの残るきれいな顔立ち。
年上であるくるみを「お姉さま」と呼ぶ。
・桃戸瀬くるみ(ももとせくるみ)/19歳
ごく普通の女子大生。実家から遠く離れて独り暮らしをしている。
突然現れた天使と、1年限定の恋人になる契約を結ぶ。
天使のことを「天使さま」と呼ぶ。
飾ることなくシンプルに生きている。信じること、笑うことが苦手。