あらすじ

美しい石畳とバロック様式に移り変わって行く建物が並ぶ大都市【クロリス】。 そこへ、農村育ちの一人の娘【アフロディテ】が母親のツテを使って引っ越して来て、既に一年が経った。 慣れない都市生活と、居候生活で、肩身の狭い思いをしながらも、彼女、アフロディテは大都市にこっそりと建つボロ屋の屋根裏で懸命に日々を送っていた。 年頃の娘らしい憧れや願望を抱きながらも、この澱んだ現実を受け入れ、日々を生き抜くのは、彼女にはなんとしても譲れない夢があったからだった。 地方に残り、唯一の親、母と共に畑を耕すか、この時代、女性の一生に欠かせないであろう結婚を選ぶ道もある。 アフロディテ自身、そんな現実も視野に入れながら、幼少の頃からあった夢を追うために、都市まで来て高い受講費を払い大学まで通う。──── そんな中アフロディテは出会ってしまったのだ。 高貴な彼女、【ヒス姫】に。──── ヒス姫は他の女性とは明らかに違った。 我が強く、それでいて多くは主張せず。 口は悪いが、高潔で上品。 高飛車なところも彼女の魅力だった。 強く逞しく、自分の軸を持っているヒス姫だったが──── しかしヒス姫は強すぎた。口調も目つきも第一印象も…腕っ節も、拳も…。 ぶっとい首筋に世間を見下す長身、広い肩幅、打って変わって顔は子猫のように美しく可憐で…。 初見から彼女の強すぎる静かな主張に、アフロディテは衝撃を受けるのだった。

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エブリスタ
エブリスタ2025/04/14
  • 現在の作品ヒス姫の秘密