あらすじ
図書館で勤務している辰巳 壮佑(たつみ そうすけ)には、職場に気になる女性がいる。
ただ、三十年の人生で恋愛をしたことが一度もなく、これが恋なのかどうかがよくわからないでいた。
そんなとき、高校来からの親友のひとりが、彼女と別れたということで飲み会を持ちかけてきた。
それに参加した壮佑は、友人の振られ話を聞いたあと、ぽつりと自分にも気になる人がいるとこぼす。
これまで浮いた話がまったくなかったこともあり、友人は壮佑の色恋話に熱を上げた。
ただ気になっているだけでまだ何も始まっていないと壮佑は付け加えたが、友人たちはおかまいなしで壮佑を応援すると決める。
戸惑いながらも友人の気持ちをありがたく受け取った壮佑は、前向きに彼女とかかわろうとするのだった。
そんな壮佑が思いを寄せるのは、同じ図書館で働く一学年後輩の藤牧 成美(ふじまき なるみ)。
彼女は学生を中心に利用客から頼りにされていて、仕事もよくできるしっかり者。
壮佑が食事に誘ったことからプライベートでの付き合いが始まり、本好きという共通点もあってか、ふたりの距離は少しずつ縮まっていく。
しかし、成美も本格的な恋愛の経験はなく、ふたりの仲はなかなか進展しない。
成美はそれをよしとしているというか、あせってもしかたないと構えているが、成美の友人たちはそれを黙っていなかった。
受け身になってはいけない、将来を見据えるならしっかり彼のことを見極めなきゃいけないなど、友人はいくつものアドバイスを成美に送る。
恋愛に不慣れな男女ふたりが、それぞれの愛すべき熱心な友人に支えられ、ゆっくり丁寧に恋をする――
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『幸せのレシピ』『幸せのエッセンス』『幸せのいろは』に続く、『幸せシリーズ』の第4弾。
急速に熱を帯びる恋もいいけれど、長い時間をかけてじっくり温める恋もいい。
なかなか進まないけれどじれったくない、穏やかに応援したくなる恋物語ができました。
『ヒカリ』の主人公で、他の作品にもときどき登場している成美の恋物語になります。大人になった成美の恋の行く末を、どうぞ温かい目で見守ってください。