あらすじ
いつも通勤電車で会うイケメン、憧れの上司、気さくなドクター。
だけど、まさか恋する相手が"あの人"になるなんて、思ってもみなかった――。
行動する前に慎重すぎる主人公・酒田美花香は、仕事も人間関係も「無難にこなす」ことを優先してきた。でも、ある朝の電車で寝ぼけて「ここどこ?」と声に出してしまったことをきっかけに、少しずつ運命が動き出す。
相手は、社内で異動してきたばかりの上司・松崎遥斗。飄々としているようで、時折、深い影を落とす瞳。
同じ空間に閉じ込められたり、夜の公園で偶然再会したり。
ふとした言葉や沈黙が、いつしか心をあたためていく。
そして、美花香が心に秘めていた“助けられなかった友達の記憶”、遥斗が背負う“過去の挫折と再起”が、静かに交差し始める。
周囲の仲間たち――優しく見守る貴一郎、芯の強い凪津子、情熱家の治樹――もそれぞれの想いを抱えながら、2人の距離を変えていく。
この恋が、自分を変えるきっかけになるなんて。
日常の隙間に忍び込んできた、甘くて切ない、だけど確かに優しい“等身大のラブストーリー”。